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ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)

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理工学部

公立千歳科学技術大学は、理工学分野をはじめとする幅広い教育と研究を通して、高い知性とすぐれた人格を有する人材の育成を理念に掲げています。
その実現に向けて、理工学の基礎的な知識・技術を養うと同時に、問題解決に取り組む主体性やチームで物事を進める協働性といった人間力を高めることで、生涯にわたって学び続ける力を身につけ、社会で活躍できる人材の育成を目標としています。
理工学部では、変化の激しい時代においても、各技術分野で活躍するための基礎となる「数学」「科学」「情報」「語学」等の幅広い基礎的学力を修得させた上で、各学科の特色を活かした様々な専門的科目の学びや実験・実習、卒業研究、科目内外でのプロジェクト活動を行うことによって、将来的にどのような業種に進んだ場合においても、柔軟に適応できる能力を身に付けることを目指しています。
このような特徴を有する教育課程において、別に定める所定の単位を取得した上で、下記に定める資質を身につけた者に学士の学位を授与します。

(1)アカデミックリテラシー

統計・解析などの数理的思考ならびに物理・化学・生物・情報に関する基礎的な知識【理工学に関する基礎知識】と、「聞く」「話す」「読む」「書く」の4つの技能による言語活用力および表現力【言語リテラシー】と、計測や電気・電子回路ならびにプログラミングに関する基本的な知識・技能【理工系に必要とされる基盤スキル】を有し、それらを、実験・実習・卒業研究・プロジェクト活動などを通じて活用することができる。

(2)主体性・自律性

主体的に目標を定め、その実現のために自らが立てた規範に従って行動を起こすことができる。
また、その行動に対して社会倫理的に責任を持つことができる。

(3)チームとして活動する力

チームの目標に対して、メンバーとして役割を分担し、他者との対話を通じて協働することができる。
さらに、目標の達成に向けて、責任感を持って粘り強く自らの役割を果たすことができる。

(4)メディアリテラシーを駆使して課題を発見する力

アカデミックリテラシーによる知識・技能を活用して、専門領域での課題発見を見据え、文献調査やインターネットを活用して【ライブラリーワーク】、授業で得られた知識と他者へのヒアリング【フィールドワーク】や実験【ラボラトリーワーク】等で得られたデータを整理・統合し、自ら課題を発見できる。

(5)専門的知識・技術を活用する力

(1)~(4)までのポリシーに基づく能力養成を通じて、下記に示す各学科の人材育成目標に呼応した課題解決に取り組むことができる。

【応用化学生物学科】

材料・生物関連技術を基本とした幅広い産業分野で活躍できる人材への成長を見据え、「物質科学」「生物工学」の基礎となる化学、生物学、材料科学を含む融合的な理工学の知識および実験技術を活かし、実際に課題を発見し、解決に対する合理的なアプローチを考案することができる。
課題の解決に向けた取り組みを継続する過程で主体的・自律的に行動し、チームで活動することができる。

【電子光工学科】

産業を支えるエレクトロニクスを基盤とした幅広い技術分野で活躍できる技術者への成長を見据え、光科学の基礎から電気電子や情報通信分野にわたる融合的な理工学の知識および技術を修得し、それらを実際の課題発見や解決に向けた取り組みの中で活用することができる。
また、この取り組みに際して、自ら主体的・自律的に行動し、チームで活動することができる。

【情報システム工学科】

社会の基盤となる情報・サービス分野で活躍できるIT技術者への成長を見据え、「情報通信」「情報処理」「情報活用」の各知識をプロジェクト活動で活用することができる。
また卒業研究を含む多様なプロジェクト活動の中で主体的・自律的に行動し、チームで活動することにより、実際に課題を発見しその解決に取り組むことができる。

大学院・理工学研究科

前期課程では応用化学、材料科学、生物/環境科学などの理学領域、エレクトロニクス、メカトロニクスや情報通信工学、ソフトウェア工学、サービス科学などの工学領域の専門分野における知識と幅広いスキルを身につけるばかりでなく、その地域を含めた人間社会における意味や位置づけを学ぶことで将来に向けた科学技術の課題意識を涵養するとともに、十分なコミュニケーション能力を持ち協働して課題を発見し解決することのできる研究・開発者等の人材を育成することを目標としています。
後期課程ではさらに、専門分野における先端的な研究開発活動の経験を十分積むことにより、修了後には研究開発機関等において先導的な役割を果たせる人材を育成することを目標としています。
このような特徴を有する教育課程において、下記に定める学位論文評価基準を満たした者に学位を授与します。

学位論文評価基準

修士論文に係る評価基準
博士前期課程学生は、本研究科のディプロマ・ポリシーに則り、理学領域から応用領域に至る幅広い知識とコミュニケーション能力を身につけ、その事実を証する修士論文を執筆し提出しなければなりません。学位を申請する者は、以下の要件を満たした修士論文を発表会において発表し、本学学位規程に定める審査委員会において3名以上の委員からなる審査に合格する必要があります。そののち本研究科委員会の審議を経て、学長が修士(理工学)の学位授与を決定します。

修士論文の基本要件
1) 適切なテーマ設定がなされていること。
2) 先行研究調査を踏まえて研究目標が説明されていること。
3) 研究の方法が目的に合致していること。
4) 選択した方法に従って行った研究の結果が適切に示されていること。
5) 結果に基づいた考察が行われ、結論が導き出されていること。
6) 他者の論文ないしアイディアを侵害する箇所を含まず、著作権、肖像権その他の他者の権利を侵害していないこと。
博士論文に係る評価基準
博士後期課程学生は、本研究科のディプロマ・ポリシーに則り、理学領域から応用領域に至る幅広く且つ深い知識を十分に身につけ、さらに独自の視点で研究活動を推進できる能力を有し、その事実を明快に証する博士論文を執筆し提出しなければなりません。学位を申請する者は、以下の要件を満たした博士論文を公聴会において発表し、申請者の学識を確認する最終試験において、本学学位規程に定める3名以上の委員からなる審査に合格する必要があります。そののち本学大学院研究科委員会の審議を経て、学長が博士(理工学)の学位授与を決定します。

博士論文の基本要件
1) 適切なテーマ設定がなされていること。
2) 十分な先行研究調査を踏まえて研究背景が説明されており、目標が明確で新規性が含まれていること。
3) 目的に合致した研究の方法が詳細に説明されていること。
4) 選択した方法に従って行った研究の結果が図表等を用いて適切に示されていること。
5) 結果に基づいた独自の視点を交えた合理的な考察が行われ、結論が導き出されていること。
6) 国際的な学術誌もしくは研究集会等、広く公開された場において論文の主要部分が発表されていること。
7) 他者の論文ないしアイディアを侵害する箇所を含まず、著作権、肖像権その他の他者の権利を侵害していないこと。