千歳科学技術大学

現代的教育ニーズ取組支援プログラム(2004年度採択:テーマ1)

学生力を活用した理科e-learning教材の開発~地域小中学校との連携による理科離れの抑制

千歳市内および北海道内の小・中の教育現場と連携し、各教育現場で活用できるeラーニング教材を、本学の学生とともに開発。実践的な開発を通じ、ITスキルを磨くだけでなく、地域との連携を通じ、社会性・総合力を養成します。また、インターネットを通じた理科教材を小中学校に提供することで、「理科離れ」の進む現在の学校教育の現場において、楽しく、そして興味を持って学習に取り組めるきっかけを与えていきます。

概要

平成10年に開学して以来、学生教育に重点をおいた教育方法、カリキュラムの工夫・改善を積極的に進めています。平成16年度にその実績が認められ、下記のテーマが「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)」※1に採択されました。

本採択プログラムのポイントは、e-learningシステム・コンテンツの開発、制作に学生が参加している点です。いずれのテーマも公募で参加を募った学生が、高度なIT技術を修得しながら、システム・コンテンツの開発、制作を進めています。単なる学力向上にとどまらず、開発・制作に携わる機会、地域や教育現場と連携する機会を設け、知識を「体系的な知」とし、かつ人間としての総合力を高めることをめざしています。理科e-learning教材は、千歳市内小学校の「総合的な学習の時間」で利用され、また情報系e-learning教材は、すでに本学授業の中で活用されています。

※1 現代的教育ニーズ取組支援プログラム
社会的要請の高い教育テーマに取り組む大学・短大を選び、補助金を重点配分する文部科学省の事業。 スタートした平成16年度は、全国応募559件のうち、86件が採択され(北海道では5校)、その1校に選ばれました。 2件も採択された大学は、本学・北海道大学を含め、全国で5大学のみです。略称は「現代GP」。

プログラムの詳細(PDF:122KB)

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採択結果

平成16年度「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」選定結果(報告) 文部科学省が平成16年度より実施する新規事業「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」において、本学が申請した以下のテーマについて選定されました。

1.選定件数(全体)

テーマ名 採択件数
地域活性化への貢献 36
知的財産関連教育の推進 5
仕事で英語が使える日本人の育成 13
他大学との統合・連携による教育機能の強化 6
人材交流による産学連携教育 11
ITを活用した実践的遠隔教育(e-learning) 15
合計 86

2.取組の概要

応募テーマ 地域活性化への貢献
取組名称 学生力を活用した理科 e-learning 教材の開発
-地域小中学校との連携による理科離れの抑制-
取組単位 大学全体
取組担当者 石田 宏司
(取組の概要)
 地域の身近な教育ニーズである小中学校の総合学習プログラムとの連携の下に、学生が主体となり地域の児童生徒との対話を通じて「光」をテーマとした実験と   e-learning 教材が一体化した学習システムを制作することによって、参加学生の総合力、すなわち卒業後の専門職業人として不可欠な企画力・実行力・対話力・達成力等の人間力の醸成を図る教育プログラムの展開である。参加学生は従来の受動的学習から脱却し、自ら問題を設定しその解決方法を思考するという問題提起・分析・解決型学習能力を獲得できる。また、学習システム制作にあたっては、常に学習者(児童生徒)との双方向対話を重視し、フィードバックをかけて改良を加える。その結果、制作された理科 e-learning は地域全体で共有化され、教育現場で効果的に活用することによって初等中等理科教育の活性化及び近年社会的問題となっている理科離れの抑制に貢献する。
(選定理由)
 初等中等教育の課題の一つである「理科離れ」抑制に寄与する試みとして、大学の中心テーマである「光科学技術」を突破口に、千歳市内の小中学校と協力して理科-e-learning教材を開発する取組は、本プログラムの趣旨に合致した優れた取組といえます。現在学習中の学生が小中学生を対象に教材を開発する作業は、事物の本質的な理解なしには進めることができず、学生は常に基本に返って表現することを要求されることから、大学生の教育にも有益な取組です。
 プロジェクトチームの結成、課題発掘、教材の設計、教材の製作、教材の利用・実施、教材の評価、教材の完成へと続く一連の作業は、開発すべき学生の能力との関連でシステム化されており、教育システムとして非常に優れています。理科教材の開発テーマは無限に考えられることから、学生の創造性を涵養するプログラムとして継続性を持つこともできます。彼らの作品を教育現場で試用し改善するプロセスでは教育現場との連携が不可欠であり、地域に出ることが必須とされ、小中学生及び先生方の評価を受けることも学生にとって教育効果が大きいと思われます。
 すでに数年間にわたる実績があり、高い評価を受けている一連の取組の継続ですので実現可能性についても問題はないと思われ、大きな成果が上げられるものと期待できます。
(詳細)

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学長コメント

現代的教育ニーズ取組支援プログラムの選定にあたって

大学の個性化・多様化や国際競争力の強化が求められる中、大学における教育の質の充実や世界で活躍しうる人材の育成は重要な課題であり、各大学における教育面での改革を一層促進していく必要があることから、文部科学省は平成15年度に「特色ある大学教育支援プログラム」(特色GP)、それに引続き今年度からは「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」(現代GP)をスタートさせました。本学は昨年度の特色GPに選定され今年度も継続して取組んでおりますが、さらに現代GPにも申請をいたしました。

この事業は、各種審議会から提言など、社会的要請の強い政策課題に対応したテーマ設定を行い、各大学などから申請された取組の中から特に優れた教育プロジェクトを選定し、これに対して財政支援を行うものです。高等教育の更なる活性化を促進するものとして、本学を始め全国の大学関係者は大いに注目をしていたところであります。

本学は、平成10年の開学以来、一貫して学生教育の充実に最重点に置いた教育方法や教育課程の工夫改善に取組み、昨年は「知識を共有した効果的な授業の展開 -高大連携によるe-learning構築と現場教育での効果的活用-」が特色GPに選定され、学生の学習意欲の向上に大きな効果をあげています。

この度の現代GPには本学から申請した2件がいずれも選定されました。一つは、「地域活性化への貢献」をテーマとする「学生力を活用した理科e-learning教材の開発 -地域小中学校との連携による理科離れの抑制-」で、地域の身近な教育ニーズである小中学校の総合学習プログラムとの連携の下に、学生が主体となり地域の児童生徒との対話や実験を通して理科e-learning教材を制作するもので、参加学生の総合力、即ち、専門職業人として不可欠な企画力・実行力・対話力・達成力等の人間力を醸成すると共に、子供の理科離れを抑制する効果が期待されています。

もう一つは、「ITを活用した実践的遠隔教育(e-learning)」をテーマとする「新たな情報キャリアアップ教育の実現-e-learningを介した全学情報教育の共有化-」で、情報実習系科目及び情報講義系科目全てのe-learning化を図り、効果的に適用することによって担当教員の授業改善を大幅に促進するものです。特に、本学のe-learningの取組が学生参加型であることから、学生の実践的なITスキル獲得に向けた情報キャリアアップ科目の開設になるものと期待されています。

今年度の事業選定では、全国の大学・短期大学・高等専門学校から437校、559件の申請があり、81校、86件が選定されました。さらに、複数選定は本学を含め5校のみという厳しい審査でした。今後は、選定された事業の推進に向けて、学生と教員が知識を共有した授業展開を推進すると共に、この取組みを地域社会に公開し、特に、初等中等教育における学習意欲の向上に寄与すべく、関係機関と教育連携の整備を図る所存であります。

千歳科学技術大学
学長 雀部 博之

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その他

その他詳細については、教育連携・研究支援課までお問い合わせください。

教育連携・研究支援課

Tel: 0123-27-6044

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