(1)溶液を作ろう
①A液をつくる
水酸化ナトリウム0.8gを200mlのビーカー中に取り、蒸留水45mlと2.0mol/Lのヘキサメチレンジアミン水溶液5.0mlを
専用の駒込ピペットを用いて加え溶解させる。
②B液をつくる
ヘキサン50mlを100mlのビーカーに取り、アジピン酸ジクロリド1.5mlを専用の駒込ピペットを用いて加え溶解させる。
(2)ナイロンの合成
①A液にガラス棒を伝わらせて、静かにB液を入れる。
*A液とB液の界面が乱れないように静かに加える。
②直ちに2相の界面で半透明のナイロン66の皮膜が形成される。
③ピンセットで皮膜を引き上げ、試験管に巻き取る。
*壁面に触れないように巻き取ると均一の繊維になりやすい。
④ある程度ナイロン66を巻き取ることができたら、エタノール50mlを200mlビーカーに入れたなかに
ピンセットを用いて試験管から抜き取り軽く洗浄する。
⑤洗浄したナイロンをペーパータオルではさんで水分を取り除き、乾燥させる。
*ナイロンは適当な染料の溶液を用いて染色することができる。
*ドライヤーでよく乾かすと、強い繊維となって引き伸ばすことができる。