8月6日(土) 模擬講義
応用化学生物学科

デジタルx生物学:情報科学と生物学の融合
教授・博士(バイオサイエンス) 諸橋 賢吾生物は、環境に適応し、生き残り、子孫を残すために、膨大な情報の取捨選択を絶えず行っています。この生物がもつ超高機能情報処理能力を理解し、社会に利用できれば大きなブレークスルーが起こせるに違いありません。そのためには、生き物がどのように「情報」を処理しているのか、生き物を使った実験から知る必要があります。今回の模擬講義では、生き物の中に流れる情報を解析する最先端の学問「デジタルx生物学」について、わかりやすく講義します。
電子光工学科

発光ダイオードの原理と光通信
~光デバイスのしくみを探る~
教授・工学博士 長谷川 誠現代社会に欠かせない半導体デバイスの一例として発光ダイオード(LED)を取り上げ、半導体デバイスに関する理解を深めていきます。まず半導体の基礎的内容の説明後に、実際にLEDを発光させて通電電流と発光強度の関係を観察します。その後、LEDの発光強度を音声信号で変調することによる光通信(アナログ振幅変調通信)を体験し、現代社会における光デバイスの応用例を学びます。さらに、異なる発光色のLEDを用いた送受信実験を通じて、光の色とエネルギーの関係を学びます。
情報システム工学科

マイコンでIoTを体感
教授・博士(工学)三澤 明IoT(Internet of Things)により、あらゆるものがインターネットに接続される時代になってきています。身近な家電製品や日頃身に着けているスマートフォンや腕時計などに設置されたセンサの情報を収集し、マイクロコントローラ(マイコン)で情報処理し、家電や自動車のアクチュエータの動作を自動で制御するのが基本的な技術です。ウェラブル機器で健康状態を管理し、空調・照明を自動制御するスマートハウス、自動運転するスマートカーなどより快適で豊かな生活を支えるシステムが実現されています。本講義では実際、マイコン、センサ、アクチュエータを用いた制御方法を理解し、 IoTの仕組みを体感しましょう。
8月6日(土) 研究室紹介
応用化学生物学科

カートハウス研究室
植物や、動物から取られた天然高分子を含む機能性ハイブリッド材料の作成を専門家と共同研究で進めています。さらに、合成樹脂から作られた、プラスチック材料の劣化の研究、河川にあるマイクロプラスチックの調査も行います。将来の環境に役立つ研究を目指しています。
木村研究室
赤外イメージングやラマンイメージングによる硬組織(歯・骨)・軟組織(血管・心臓)の評価法の開発と標準化、および生薬・食品・材料の分析技術の開発と標準化を目指し、あらゆる分野の専門家と共同研究を進めています。電子光工学科

小田(尚)研究室
人間支援を目的とした各種ロボットのモーションコントロールに関する研究を行っています。二足歩行ロボット、移動ロボット、車椅子型ロボット、ロボットアームなどの制御手法の研究や、テレオペレーションのためのロボットハンドの開発にも取り組んでいます。またロボットビジョンを活用した制御技術の研究も進めており、あわせて当日ご紹介します。
唐澤研究室
レーザ技術、その中でも特に100兆分の1秒もの超短時間の現象を扱うことが可能な超高速レーザ技術に関する研究を行っています。このレーザ光を用いて、1兆分の1秒オーダーの高速現象を3次元でとらえるホログラフィーの技術やその他の応用について紹介する予定です。情報システム工学科

小林研究室
小林研究室では「人間工学」の視点に立って、コンピュータとユーザとをつなぐユーザ・インタフェースの研究開発、VR技術を利用して視覚的に快適な空間デザインを設計する研究、さらに、介護予防のための高齢者の情報プラットフォーム開発といった、社会の様々なニーズに基づいて情報技術やサービスを提供するための研究をしています。当日は、研究室での研究活動の様子とこれらのテーマについて学生から説明させていただきます。