アドミッション・ポリシー(入学者受入方針)
公立千歳科学技術大学は、「卒業認定・学位授与の方針」(ディプロマ・ポリシー)を定め、それに従った「教育課程編成・ 実施の方針」(カリキュラム・ポリシー)に基づいた教育を行います。そのため、以下のように定めた入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)に基づき入学者を選抜します。
理工学部
1 大学の理念
- 公立千歳科学技術大学は、理工学分野をはじめとする幅広い教育と研究を通して、高い知性とすぐれた人格を有する世に有為なる人材を育成するとともに、学術・産業の振興に貢献します
- 公立千歳科学技術大学は、知の拠点として大学が有する人材と知恵を社会に提供し、地域との共生を通して社会とともに発展する大学を目指します
2 入学者に求める学生像
公立千歳科学技術大学は、大学の理念に掲げる能力を兼ね備え、「社会で活躍できる人材」となる可能性を持った人を受け入れます。入学者に求める学生像は次のとおりです。
- 自然現象や科学技術およびこれらの活用に興味関心のある人、理工学の基礎知識から応用分野にいたるまでの総合的な知識や技術を生かして社会の発展に貢献したい人、人間と環境が調和した安全で安心な未来づくりに挑戦したい人
- 好奇心・想像力・柔軟性を持って探求できる人、教えられるのではなく主体的に目標を立てて学ぶことにより問題発見を目指す意欲のある人、自分の目標を設定し、それを達成するために自分自身を磨き、常に努力できる向上心を持った人、将来社会において、他者との対話を通じ協働し、知識を活用し様々な課題を発見・解決できる技術者を目指す人
3 入学者に求める能力
理工学部では「ディプロマ・ポリシー」に対応する「カリキュラム・ポリシー」に基づく教育を受けようとする人に対して、次のような「学力の3要素」を求めています。
- 「知識・技能」
初年次に数学・物理・化学・生物・情報に関する【理工学に関する基礎知識】を学び、専門的な学修に結び付けます。このため、高等学校等においては次の教科、科目について、日々の学びを通じて基礎的な知識、能力を身につけておくことを望みます。
・数学:数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学B、数学C
・理科:物理基礎、物理、化学基礎、化学、生物基礎、生物
・情報:情報Ⅰ
なお、高等学校等の教育課程によっては、これらの科目をすべて履修できない場合があります。このような場合は、数学、理科および情報に高い関心を持っていると同時に、履修していない科目について、入学前に本学のeラーニングシステムを活用した自学自習などにより、身につける意欲を持っていることを望みます。 - 「思考力・判断力・表現力」
入学後には専門教育を通じて、課題発見力、課題解決力を養成します。このため、高等学校等での学習においては、単に公式を基に答えを導くだけでなく、問いの背景にある関連する事柄やしくみを理解し、論理的な思考によって答えを導く力を身につけるよう努力を続けることを望みます。何事にも目標を設定し、積極的に他者と関わり、文献やインターネット等から得た情報を活用(メディアリテラシー)するなどして、目標を達成しようと努力を続けることを望みます。
また、表現力を身につけるため、「聞く」「話す」「読む」「書く」といった【言語リテラシー】の養成を図ります。このため、理数系の教科だけでなく、英語や国語といった教科についても、高等学校等での日々の学びを通じて、基礎的な知識、能力を身につけておくことを望みます。 - 「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」
目標とする「社会で活躍できる人材の養成」には、問題解決に取り組む主体性やチームで物事を進める協働性といった能力を高めることが必要となります。これらの能力を養成するため、実験・実習科目だけでなく、講義系科目においても学生自らが主体的に参加できるような教育を行います。また、「チームとして活動する力」を高めるため、プロジェクト活動において他者と協働して課題発見、課題解決力の養成を行います。 こうした本学の教育の方針をよく理解し、積極的にこれらの能力を身につける意欲を持った人を求めています。高等学校等においては、学級での生活や課外活動等を通じて、同級生はもとより、違う学年の人、多くの先生などと積極的に関わり、コミュニケーション能力を養っておくことを望みます。
4 入学者選抜の基本方針
理工学部では上記「入学者に求める能力」を確かめることを目的に、また、多様な能力や目的を持った人に対応するため、以下の入学試験制度を設け、評価、選抜します。
一般選抜(前期日程・公立大学中期日程)
前期日程、公立大学中期日程ともに大学入学共通テストを課します。このことによって、理工学を学ぶうえで必要となる基礎的な知識、技能を評価します。また個別学力検査は、前期日程では「数学」および「理科」(「物理基礎・物理」、「化学基礎・化学」、「生物基礎・生物」から1科目選択)の試験、公立大学中期日程は「数学」の試験を課します。「入学者に求める能力(学力の3要素)」については、特に「知識・技能」および「思考力・判断力・表現力」を評価します。調査書については、出願資格の確認ならびに入学後の修学支援等の参考資料として活用します。
総合型選抜
本学が指定した課題への取組状況および結果を重視します。課題は、出願時に志願理由書ならびに小論文を提出してもらい、その後にeラーニングによる学習を課し、定められた期間内に、必要な自学自習を行うことで、物事に主体的・計画的に取り組む態度を評価します。スクーリングでは、基礎学力検査や与えられたテーマに基づき、グループワークおよびプレゼンテーションを実施し、理工学を学ぶうえで必要な資質、適性を評価します。「入学者に求める能力(学力の3要素)」については、特に「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」を重視し、その結果および面接試験を通じて調査書の内容を含めて総合的に評価します。
学校推薦型選抜 学校推薦型A(千歳地区)・学校推薦型B(全国)
高等学校、中等教育学校、高等専門学校の校長が推薦する者を対象に、理工学を学ぶうえで必要な知識、技能、興味、関心を有しているか、加えて自発的に向上心を持って取り組む姿勢などを、高等学校等での総合的な学力評価、特別活動、部活動等の諸活動の状況、特技や資格をもとに、面接試験および基礎学力検査・小論文ならびに志望理由書・学校長推薦書・調査書を通じて総合的に評価します。「入学者に求める能力(学力の3要素)」については、3つとも評価します。
また、学校推薦型A(千歳地区)については、入学後に本学が立地する北海道千歳地区をその対象として、講義やプロジェクト学習を通じて学ぶことになりますが、その中で、現代の地域の問題や課題を掘り起こして検討を加え、新たな仕組みやサービスを提案できる人材の育成を目標としています。この方針に共感し、活動等を通じて地域の特性を理解したうえで、課題認識を持ち、地域の人々と協力しその解決に向かっていける能力等を特に重視し評価します。
また、学校推薦型A(千歳地区)については、入学後に本学が立地する北海道千歳地区をその対象として、講義やプロジェクト学習を通じて学ぶことになりますが、その中で、現代の地域の問題や課題を掘り起こして検討を加え、新たな仕組みやサービスを提案できる人材の育成を目標としています。この方針に共感し、活動等を通じて地域の特性を理解したうえで、課題認識を持ち、地域の人々と協力しその解決に向かっていける能力等を特に重視し評価します。
5 入学者選抜における重点評価項目
試験種別 | 選抜方法 | (1)知識・技能 | (2)思考力・判断力 ・表現力 |
(3)主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度 | |
---|---|---|---|---|---|
一般選抜 | 前期日程 | 大学入学共通テスト | ○ | ○ | |
個別学力検査 | ○ | ○ | |||
公立大学 中期日程 |
大学入学共通テスト | ○ | ○ | ||
個別学力検査 | ○ | ○ | |||
総合型選抜 | 志望理由書 | ○ | ○ | ||
小論文 | ○ | ||||
Web学習教材 | ○ | ○ | |||
基礎学力検査 | ○ | ||||
グループワークおよびプレゼンテーション | ○ | ○ | |||
面接試験・調査書 | ○ | ○ | ○ | ||
学校推薦型選抜 ・学校推薦型A (千歳地区) ・学校推薦型B (全国) |
小論文 | ○ | |||
基礎学力検査 | ○ | ||||
面接試験・学校長推薦書・調査書・志望理由書 | ○ | ○ | ○ |
大学院・理工学研究科
大学院理工学研究科はひとつの理工学専攻に、応用化学、材料科学、生物/環境科学などの理学領域、エレクトロニクス、メカトロニクス、情報通信工学、ソフトウェア工学、サービス科学などの工学領域を集約することにより、狭い専門領域のみにとらわれない、研究・開発者等の人材育成を目指しています。
博士前期課程においては、学士課程や社会で養った専門分野の知識/スキルを深化させると同時に、高いコミュニケーション能力を修得し、様々な社会環境の中にあって協働して課題を発見し解決していこうとする向上心のある人を求めます。
博士後期課程においては、博士前期課程や実社会での研究活動で養った専門知識と研究能力を深めるとともに、地域を含めた社会全体に広くアンテナを張り自律的に創造的研究を行う高い意欲のある人を求めます。
博士前期課程においては、学士課程や社会で養った専門分野の知識/スキルを深化させると同時に、高いコミュニケーション能力を修得し、様々な社会環境の中にあって協働して課題を発見し解決していこうとする向上心のある人を求めます。
博士後期課程においては、博士前期課程や実社会での研究活動で養った専門知識と研究能力を深めるとともに、地域を含めた社会全体に広くアンテナを張り自律的に創造的研究を行う高い意欲のある人を求めます。