お知らせ
King Mongkut’s Institute of Technology Ladkrabang (KMITL)に訪問
2025年5月23日に、KMITLを訪問しました。前日より、IEEEの国際会議であるICBIR2025が開催されており、その期間中にバンコクで滞在しているということから、KMITLの国際本部より、工学部などの施設に招待を受けました。
本学の宮永(学長)の他、本学の理事(学外)である田口 亮 教授(東京都市大学 副学長)と一緒の訪問です。KMITL側では、副学長(国際関連担当)のRuttikorn Varakulsiripunth 准教授、工学部長である Somyot Kaitwanidvilai准教授、副工学部長の Uma Seebonruang教授、及び Nattawut Chaomuang准教授が出席しました。
最初に、新しくできたロボット工学科を訪問し、その会議室において、工学部の活動全体について説明を受けました。タイ王国では、政府の指導で、数理科学・人工知能・ビックデータの領域と、半導体の領域に重点が置かれているということと、グローバルな連携を行うことで、その各領域における高度人材育成を進めていることが説明され、世界中から大勢の留学生の受け入れや、学生・大学院生の派遣も実施しているというお話でした。
その後、電子工学科に移動し、半導体実験施設を見学しました。施設では、副工学部長であり電子工学科所属の Kriangkrai Sooksood 助教授と、学科長の Satana Pongampai講師から、学科の説明を受けました。特に、半導体人材育成の現状について、説明を受けました。クリーンルームを管理しており、実際に1ミクロン程度の半導体を製造できる装置が稼働しています。これらの装置のほとんどは、日本のJICAから提供されたもので、かなり古く、来年には新しい装置に交換するというお話でした。
最後に、食品工学研究所(Laboratories of Food Factory)を見学し、パイナップル、マンゴーやドリアンなどの果物を加工して、鮮度を保ちながら、安全に長期間保存のできる加工品の生成に関する研究・開発について説明を受けました。この研究所に、多くの日本企業が出資をして、そこに導入されている大型の装置も日本製であり、日本との連携が長年進められていることが理解できました。
本学が進めているDX・GX高度人材育成については、大変興味を持っていただけたようで、今後の連携がより進むことを期待しております。
写真1:ロボット工学科の研究室前 写真2:電子工学科の入口 写真3:食品工学研究所