お知らせ
モンクット王工科大学ラートクラバン校訪問(バンコク市、タイ王国)
9月14日は、日曜日であるにもかかわらず、先方の好意で、モンクット王工科大学ラートクラバン校(King Mongkut's Institute of Technology Ladkrabang (KMITL))に訪問できました。KMITLは、3年前より本学と包括連携協定を締結している大学で、古くから日本の多くの大学との連携を積極的に進めている総合大学です。
今回は、工学部のPattarapong Phasukkit准教授の研究室に訪問しました。Phasukkit先生は、複数の企業との産学連携研究を進めており、特に、King Mongkut Chaokhun Thahan Hospitalとの共同研究では、医工連携に関する研究開発を実施していました。心筋の異常診断を行う医療では、従来カテーテルなどを利用した、体の内部から診断する方法が一般だそうですが、この研究室では、多くのセンサーが着いたスーツを体に着て、センサーによる診断を行い、病変を特定した後に、治療を行うシステムを構築していました。この技術を実現するために、彼らの提案するAIシステムを5つに役割分割し、多角的なAI診断による、医療の高精度化を実現しています。
また、国からの要請により、線状降水帯の予測を行うシステムの構築もしていました。応用分野が全く異なりますが、予測技術に、同じAIシステムを活用し、高精度化された気象予測システムが構築されていました。
Phasukkit先生の研究室では、10名程度の大学院の学生がおり、AIを利用した様々な応用システムの開発を行っていました。今後、本学など日本の大学に留学をし、新しいAI技術の共同研究を希望しています。さらなる国際共同研究が進められることを期待しております。
写真1 Pattarapong Phasukkit准教授と宮永喜一学長
写真2 気象観測用レーダーシステムの前での記念撮影