Prince of Songkla University訪問と国際会議ICIT2025参加

プリンス・オブ・ソンクラー大学（Prince of Songkla University、PSU）は、1967年に設立された、タイ王国南部において最も古い歴史をもつ国立大学である。タイにおける全国9研究大学に指定されている。2023年には、本学との国際連携協定(MoU)を締結しています。今回は、PSU計算機科学部の学部長であるAziz Nanthaamornphong准教授からの招待で、11月13日及び14日に計算機科学部のあるプーケットキャンパスを訪問しました。

本キャンパスでは、12日から15日の期間において、9つの国際会議が同時に開催されており、電子情報通信学会のInternational Workshop on Smart Info-Media Systems in Asia (SISA)もその中に含まれており、多くの日本人研究者も参加していました。宮永学長は、The 9^th International Conference on Information Technology 2025に招待されました。13日に開催された国際会議の合同バンケットにおいて、PSUの学長であるNiwat Keawpradub 准教授と面会し、両大学における今後の国際連携活動に関する情報交換を行いました。

14日には、Aziz学部長の案内で、人工知能研究グループ(Artificial Intelligence Innovation Laboratory, AiiLAB)の施設見学を行いました。研究グループは、6名の准教授で構成されています。当日は、ラボ長のKwankamon Dittakan准教授及び、Jirawat Thaenthong准教授の紹介で、最近の研究成果などについての説明がありました。PSUの人工知能グループは、主にタイ国内の情報関連企業から来る依頼に基づいて、共同研究を進めることを重点項目としており、同時に、高性能なAIシステムの開発・実現に向けて、タイ政府からの競争的資金も獲得しているとのことでした。応用例としては、タイ国内でよくみられる交通機関の渋滞緩和のための制御システムの開発、マンゴやドリアンの品質を画像や超音波などのデータから自動判別し、それらの格付けを行うシステム、ガンなどの病変を画像・映像から自動検出するシステムなどの研究・開発が行われていました。

写真1　バンケット会場での記念撮影（右から、宮永学長、Niwat Keawpradub学長）

写真2 　記念品贈呈の様子（右から、Aziz Nanthaamornphong計算機科学部長、宮永学長、Kosin Chamnongthai KMUTT教授）