山川専任講師が受賞しました

この発表は、学生が情報系のキャリア形成の意識を育めることを狙った場として、地域で働くITエンジニアが技術・情報の交流を行うIT勉強会を一つの例とし、
参加した学生が得られる意識の調査を試みた物である。
　方法として、情報系のフリーテーマ発表を行うオープンなIT勉強会を開催し、参加した学生のアンケートと振り返り活動の分析を行った。IT勉強会には60名
（複数の教育機関の学生22名、北海道地域で働くITエンジニア38名）が参加し、そのうち学生17名が自らの授業や課外での学習成果や作品を報告し、ITエンジ
ニア21名が技術・考え方・取り組み紹介などの多様な内容を発表した。得られた結果として、学生アンケート（複数の教育機関の学生19名）と振り返り（本学
学生9名）の分析結果では、本稿のように学生を他の教育機関の学生や現場のITエンジニアと接続し、学びや取組の成果を交流できる場を作り上げることで、
情報系の基礎課程を超えた技術やその魅力への気づきだけではなく、自身と外部の比較・平時の学びへのヒント・IT勉強会に再挑戦を目指す姿勢といった、学
生が自らの実力や立ち位置を認識し、新たな目標とその道程への手がかりを意識した事例を見出した。
　なお、この発表は本学が参画した文部科学省 地（知）の拠点大学による地方創生推進事業（COC+）
「ものづくり・人材」が拓く「まち・ひと・しごとづくり」 内の「成果発信型の情報系教育プロジェクト」の一環として行ったものである。


「顕彰・表彰 情報コミュニケーション学会」 http://www.cis.gr.jp/award.html